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■森崎教授
原作における描写
・40代半ば、ロマンスグレーの紳士
・大学の女学生は基本、大人として扱う
・天才肌の教授兼学部長
・片山刑事の素朴な人柄を気に入っている様子
羽衣女子大学の教授兼学部長で、三田村警視の大学の同期である縁から片山刑事にある依頼をする人物。
三毛猫ホームズの最初の飼い主でとても可愛がっている様子。ある意味、あのホームズに馬鹿にされないほど優秀である、唯一の飼い主だったかも。
教授らしからぬフランクさで教え子である雪子(ヒロイン)を恋人にしているが、冷酷なところもあり、実の弟や雪子にすら心を許してない一面も。弟や雪子に対する自覚のない仕打ちを見ると結構ヒドい人なのかもしれないが、小説のキャラとしてはなかなかの好人物です。退場が惜しまれる。
40~50代のロマンスグレーな俳優がなかなか浮かばん。
年代だけだとパッと思いつくのは、真田広之・中井貴一・役所広司・堤真一・佐藤浩市あたりか。ロマンスグレーの代名詞・白髪成分がいささか寂しいが、まいっか。
上流階級の品格に加えて、歳の離れた教え子(美女)を余裕で惚れさせる男臭さも必須だし、そっくりな設定の弟との二役になるだろうから、兄弟の確執や弟の劣等感も上手く表せる人でなければいかん。
ビシっとしたスーツを着込み、高級な調度品を構え、学術書はもちろん原書、クラシックと猫を愛し、悪気のない冷たさで他者を劣等感のどん底に叩き込む天才・森崎教授は、できれば真田広之にやってほしいかなぁー。いや、立ち居振る舞いが綺麗でしょ、あの方。それでいて野暮ったい役でもやらせればピタリとはまる、品格と俗っぽさを併せ持った良い俳優さんだ。
あ、何か「いや、ぜんぜん?」(by真田)のCMが突然見たくなってきた。
『三毛猫ホームズの妄想キャスト』※随時追加
片山義太郎:堺雅人
片山晴美 :綾瀬はるか
三田村警視:長塚京三
林刑事 :香川照之
森崎教授 :真田広之
■三田村警視について
原作における描写
・どこといって特徴のない中年男
・警視庁でも名うての切れ者
・普段は温厚だが怒ると雷が炸裂
・片山兄妹の父親の同僚で二人の父親代わり的存在
・妻は数年前に病気で死去、子供なし
同僚の遺言に従い、片山を刑事に仕立て上げちゃった張本人。
切れ者の鬼警部で頼りない片山刑事を厳しく優しく見守る『おやじさん』なのだが、ある重大な秘密を2つ抱えてる、『推理』の重要人物である。
実写イメージはやはり、長塚京三さんであろうか。
國村隼さんもいいなぁと思ってたが、やはり、いい年こいて遥か年下の女とうっかり恋に落ちちゃうような心の隙や、心身の不安を抱えながらも周囲に打ち明けられない葛藤などの人間臭さ・ダメっぽさを絶妙な演技で表現できるのはやっぱり長塚さんじゃないかな。
■林刑事について
原作における描写
・四十代初めのベテラン刑事
・後輩、上司ともに信頼が厚い
・コツコツ地道に捜査を進める忍耐型刑事の見本
・片山刑事の良き先輩
・妻は元婦人警官で片山とも顔見知り
いい先輩なんだよこの人~。片山刑事はほんまに上司と同僚には恵まれてる。警察官のドラマや小説は、主人公と妙に険悪な上司や同僚・対抗チームが出てくるのが定番だが、ホームズは基本的にそういうのが無いので不快感がなく安心して見れる。相葉ドラマのよく怒鳴る同僚刑事や、ストロベリーナイトの渡辺いっけいみたいな上司キャラは、一体誰の要望でつくられてるのか毎度不思議だ。あれがムカつくから刑事ドラマは敷居が高い。
個人的に、林刑事は香川照之さんに演じてもらいたいかな。贅沢こいてるのは承知だが、地味だけど出番も多く、彼の行動は後々の伏線として重要な意味を帯びる。原作では言及されなかった、林刑事が抱えていたであろう苦悩や刑事としての責任感、それに伴う行動の末路をぜひ香川さんに演じてもらいたい。ここ重要なトコですから!
ちなみに、この三田村警視と林刑事は惜しくも『推理』で退場され、『追跡』以降は同じ立ち位置の栗原警視・根本刑事が、片山の上司と同僚の役割を見事に引き継いでくれてます。この二人も良キャラだ。
『三毛猫ホームズの妄想キャスト』※随時追加
片山義太郎:堺雅人
片山晴美 :綾瀬はるか
三田村警視:長塚京三
林刑事 :香川照之
■片山 晴美について
原作における描写
・21~22歳
・丸顔にパッチリお目目、屈託のない笑顔の持ち主
・美人というより可愛い顔立ち
・小柄だが肉付きのいい体
・アルコールはかなり強い
・兄思いのしっかり者
今でこそ、明るく口うるさく兄をこけにする生意気妹キャラな晴美嬢だが、『推理』の時点ではまだ謎多く影のある存在だった。年上の男性との恋で兄に対する秘密を抱え、身ごもった子供を諦め、更には恋人と死別するという重い過去を背負うこととなった彼女ですが、今やすっかり吹っ切れて、刑事の兄をもしのぐ正義感と事件への好奇心、卓越した度胸と行動力で事件を解決に導く重要キャラとして活躍するまでに至る。
三毛猫ホームズの第一助手が兄なら、第二助手はこの妹だろう。鬼刑事だった父親の血は兄より妹の方が濃く受け継がれているようだ。
巻を追うにつれ、兄への扱いが年々ひどくなってる気がするが、彼が女性恐怖症を克服して一日もはやく結婚できるよう、彼女なりに気遣っている。ドジで鈍くてダメな兄貴に呆れつつもしっかり支える出来た妹さんだ。
ルックスは『美人というより可愛い』的な表現が度々強調されてるが、黙ってりゃ一応美人らしい。石津刑事に一目惚れされるレベルだし、その他の男性からの扱いもちゃんと可愛い女の子に対するそれである。
さて実写では誰がいいか。丸顔で美人というより可愛いイメージが先行する、演技力重視の女優さんというと、パッと思いつくのは「綾瀬はるか」と「宮崎あおい」かな。リーガルハイで堺雅人と共演したガッキーこと新垣結衣ちゃんもいいなあ。
こっちも女優本人の年齢は考慮してません。兄役の俳優(想定では堺雅人)との掛け合いをいかに面白くやれるかというのにかかってるのです。
このお三方は声もけっこう好みだから、晴美ちゃんが怒鳴っても叫んでも不快にはならずにすむ。これが声質のきつい女優さんだとちょっと辛い。うん、声は重要ですよ。台詞が聞き取りやすく、大声でもうるさいと思わせない声は役者にとって重要な武器だ。
イメージ的には宮崎あおいが一番近い。個人的に好きなのは綾瀬はるか。でもリーガルで堺に振り回されたガッキーに今度は逆転してほしいのもある。ううむ。
…………甲乙つけがたいが、とりあえず今回は綾瀬はるかちゃんで。
『三毛猫ホームズの妄想キャスト』※随時追加
片山義太郎:堺雅人
片山晴美 :綾瀬はるか
■片山 義太郎について
原作における描写
・28歳の刑事
・ひょろりと背が高い
・丸い童顔で柔和な顔つき
・撫で肩で女性的なイメージ
・あだ名は「お嬢さん」
・刑事のくせに血が苦手、女性はもっと苦手
個人的なイメージだが、この片山刑事はラノベの視点主人公によくいそうな、事無かれ主義の無気力ですかした男の子が大人になったらこんな感じだろうなと思わせる。周囲に流されがちで、妹(可愛い)によく振り回され、女性恐怖症のくせにやたらとモテまくり、ホームズの力を借りてとはいえ、名探偵につきもののトリック解明ショーを取り仕切り、いいところをかっさらうのは決まってこいつです。自覚のない勝ち組ともいう。
でもそれなりに苦労してるし、人の気持ちもちゃんと理解できるし、やるときゃやるし、あたたかい人間味もあり、とても親しみのもてる性格。素敵な主人公だと思う。
このキャラはなるべく、イケメン過ぎない方に演じてもらいたい。背の高さと柔和な顔立ちで佐々木蔵之介さんを連想したが、「ハンチョウ」というドラマで腕利きのデカを演じてる人が今更ヘタレ刑事やるのもアレだしなぁ。
というわけで、堺 雅人さんで!いや、私が堺さん大好きだからってわけじゃなくてですね、なるべくフツメンに近く!なるべく演技力重視で!片山刑事の複雑怪奇なカッコよさを自然体で演じきれる俳優さんが今んとこ、堺さん以外に思いつかないのです。
身長と28歳(さして重要でない部分)以外はおおむねクリアしてるかと思うんですが、どうだろう。
中高生向け・読みやすい・ユーモアミステリーなど、ライト読者に敷居が低いイメージで売ってる赤川先生だが、この『推理』はそういうイメージに反して、陰惨かつ残忍な箇所もあり、片山兄妹が愛する人と悲劇的な別れを経験する救いのなさもあり、誰も幸せになれない物語だけど、文句なしに面白い!と自信を持ってお勧めできる稀有な巻。他に薦められるのはあと、第二弾の『追跡』くらい。
シリーズが進むに従って、主要キャラの個性が強くなりすぎ&推理部分がおざなりな上に犯人役は通りすがりのエキストラばりに存在感皆無のキャラノベルと化してしまったが、『推理』と『追跡』に関しては、話の流れやイベントの順番、ゲストキャラの性格や殺人のトリックや動機、真犯人の意外性も、かなり昔に読んだにも関わらず、驚くほど覚えてる。私にとってはこの二作が突出して面白かった。
だからいつか、この二作だけでも原作にのっとった脚本とキャストでいつか見てみたいなぁと願ってる。映画でもいいよ!
ではさっそく、このブログを立ち上げた最大の目的の一つ、三毛猫ホームズ実写化妄想、いってみよう!
推理物や刑事物は基本、1話完結スタイルが至上の私だが、今回ばかりは原作の『三毛猫ホームズの推理』と『追跡』を半々くらいの配分で丁寧に原作準拠でやってくれると嬉しいなーと思って期待に胸ふくらませ見た1話目、まったくそんなことはなかったので早々に脱落した。
相葉くんのヘタレたイメージは片山刑事に合ってないこともないが、いかんせんヘタレすぎた。晴美も口と態度がでかすぎ、あそこまでお転婆でも空気読めない子でもないって。オリキャラ兄の藤井直人は藤井直人の無駄づかいになってる気がし、石津刑事はカッコつけすぎ、同僚刑事は感じ悪すぎ、何よりスリムな美猫のホームズさんが何故に、マツコデラックスがイメージの化け猫扱いになってるのか。
肝心の内容も原作ファンが外してほしくないとこをことごとく無視し、密室トリック以外の部分は端折りまくりながら進んで、ちょっとついていけない。下手に原作を知ってなければそこそこに面白い気もするが、知ってる上に大のお気に入りだから、余計にダメだった。
でも猫のイメージキャラを人間が演じるってアイデアはいいなーと思い、シリーズの中でも特にお気に入りの第一弾『推理』と第二弾『追跡』の登場人物を、自分だったら誰に演じて欲しいか?と思い立ち、色んなドラマを見ながら「あ、この役者さんは○○(キャラ)のイメージだ!」と考えたり発見するのが楽しくてしょうがなくなった挙句、文庫本を買いなおしました。もはや病気かも。